第0章– category –
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【第0章第9話】異国の地へ行くことに
2年生になったばかりのある日、ホームルームで担任の先生から衝撃的な発表があった。 「修学旅行は、台湾に決まりました!」 教室内がどよめきと歓声に包まれる中、俺はただ呆然としていた。 台湾? 海外? まったく想像していなかった展開に、頭が真っ白... -
【第0章第8話】クリエイター伝説の始まり
2015年、高校2年生になった俺は、魔法少女アニメとの出会いをきっかけに、それまで閉ざされていたエンターテイメントの世界に足を踏み入れた。 それまで俺の人生を彩っていたのは、鉄道という緻密なシステムと、それを追いかける男子版の純粋な情熱だけだ... -
【第0章第7話】改革の2年生へ
2015年4月、俺は高校2年生になった。1年生の頃は、まだどこか受動的で、与えられた環境の中で「真面目にやれば良い」と考えていた。 通学電車の中での周囲のざわめきや、耳に入ってくる汚い言葉遣いにいちいち苛立ちを感じ、早く一人になりたいと願う神経... -
【第0章第6話】鉄道旅行部が実は過去の俺の終焉を招いた
俺がこの高校を選んだ最大の理由は、実は**「鉄道旅行部」**があったからに他ならない。 農業コースを選んだのも、この部活に入れるなら、という気持ちが大きかったほどだ。 実は本当は農業コースに入るつもりはなかった。 というのも実は「木工コース」に... -
【第0章第5話】視野が狭い
1年生の俺は、良くも悪くも「視野が狭い」のが最大の特徴だったと思う。 朝の満員電車の中、他の生徒たちの話し声や、バスの車内で騒がしいグループの存在が、いちいち気になって仕方がなかった。 「なんでこんなにうるさいんだ?」と内心イライラしていた... -
【第0章第4話】元凶となる3つの人格
ちょっとくだらんかもしれへん話だ。 この話はスルーしても叶わない、まあぶっちゃけそんなに面白くないし意味不明だ。 この話は俺の性格についてちょっと番外編のつもりで書いていく。 俺は結論を言うと3人の人格を持った性格を持っている。 もうここで意... -
【第0章第3話】かこのおれはじつにひどい
第2話に次回から本編へと書いたが・・・ あれは嘘だ。 まあ今回の話はその後に関する物語の上で重要となる、高校生になる前の「苦しい過去の話」 ここはある意味自己紹介となる一つだから書かせてくれ。 2014年の春、高校の門をくぐったばかりの俺は、まだ... -
【第0章第2話】なぜだかしらんけど・・・
校門をくぐり、広大な敷地に足を踏み入れた瞬間、俺は思わず息を飲んだ。 中学の校舎が可愛らしく思えるほど巨大な建物がそびえ立ち、その奥には実習棟や温室、さらには広大な畑が広がっているのが見えた。まさに「高校」という名にふさわしい光景?という... -
【第0章第1話】もとのはじまりはここからだった。
2014年4月、俺は期待と少しばかりの不安を抱えながら、真新しい学生カバンを肩にかけた。 鏡に映る自分の姿は、まだどこか幼さが残るものの、真新しい制服がその幼さを覆い隠すように、 少しだけ大人びて見えた。今日から始まる高校生活は、俺にとって間違...
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